新年のご挨拶


日本小売業協会 会長 野本 弘文

新年あけましておめでとうございます。

コロナ禍の中ではございますが、皆様には良き年をお迎えのことと、お慶び申し上げます。

国内の新型コロナウイルスの感染者は急激に減少し、経済活動再開への明るいムードが漂いましたが、変異種のオミクロン株の出現によって、第6波到来への懸念が高まってきています。

岸田内閣には、引き続き、水際対策の徹底、ワクチンの3回目接種の適切な実施、経口治療薬の早期普及、第6波到来に備えた医療体制の拡充、影響を受けた事業者への支援策拡充等に取り組んでいただきたいと思います。

さて、世界的なコロナ禍の中、当協会の活動も大きな影響を受けています。本年秋に延期となっていたアジア太平洋小売業者バリ大会については、1月に開催の可否も含めて再協議することとなっております。また、これまで長年にわたり数多く派遣してきた、海外の最新小売業視察ツアーについても、依然実施できる状況にはないことから、国内外の小売業の最新事情を動画配信により引き続き情報提供していきたいと思います。

さて、当協会として、国際活動とともに、最重要課題として取り組んでいるのが、流通サプライチェーンのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進です。これは、流通サプライチェーンの生産性の向上のみならず、変化する消費者ニーズへの対応や世界的な取り組みであるSDGsへの対応にもつながるものであります。

今後とも、関係団体等とも連携を図り、取り組んでまいりたいと思います。11月頃に、小売業のDX推進をテーマにした「ITリーダーシップフォーラム」を開催する予定にしておりますので、ぜひご参加いただければと思います。

この他、日本小売業協会では、各委員会等において、小売業が直面している課題について調査研究を行ってまいりますが、関係団体の垣根を超えた連携を図り、小売業共通の課題の解決に向けて尽力してまいります。皆様の引き続きのご支援ならびにご協力をよろしくお願い申し上げます。

結びに、本年一年の皆様のご健康とご多幸を心より祈念申し上げまして、私の年頭の挨拶とさせていただきます。