会長あいさつ

日本小売業協会 会長 野本 弘文

会員の皆様には日頃より当協会の事業運営にご支援ご協力を賜り誠にありがとうございます。去る5月30日に開催されました第45回定時総会で、引き続き会長職を務めることとなりました。微力ではございますが、皆様にご協力いただきながら、日本の小売業の発展のために少しでもお役に立てるよう頑張ってまいる所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。

さて、昨今のわが国の小売業界は、人手不足、価格転嫁、物流の2024年問題、DXやGXへの対応など、業態の垣根を超えた数多くの小売業共通の課題を抱えております。これからも日本小売業協会会長として、このような課題に、皆さんと一緒になって取り組んでまいりたいと考えております。

DXの分野では、デジタル技術にも明るい経営層の育成のため、「CIOアカデミー」をこれからも継続するとともに、新たに「DX会議 社会実装プロジェクト」を立ち上げ、流通サプライチェーンの標準化や協業について具体的な提案をすべく議論してまいります。

また、グローバル化への対応として、「アジア太平洋小売業者大会への参画」がございます。昨年インドネシアのジャカルタで開催されましたが、来年はスリランカで開催される予定です。日本からも多く参加していただきたいと思います。

そして、次の大会は是非東京で開催できればと思っております。これまで東京での開催は、第1回(1983年)と第13回(2007年)の2回ですが、2026年の第22回大会には日本の小売業を盛り上げていくためにも、ぜひ立候補したいと考えております。

ようやくコロナ禍も明け、インバウンドも戻ってまいりました。これから日本経済が活性化するためにも小売業界の発展が欠かせません。そのためにも、日本小売業協会の役割も重要になるものと考えております。皆様からのご提案やご協力を得ながら進めてまいりたいと考えますので、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。